JEMA BLOG

(2月19日追記)

「ためしてガッテン」は以前から毎週録画予約にしているので、予約詳細を読んでなかったんですが、最近20日の内膜症の"番組内容"を読んで、驚いた!
元オリンピック選手で内膜症に苦しんだと最近よく民放に出るHさんが、この番組にも登場するみたいですよ・・・
NHKのためしてガッテンで、3人の回答者以外に、病気の有名人が出たことなんてありましたっけ?

Hさんは月経痛とチョコレート嚢胞で腹腔鏡手術をしたと他の報道で聞きましたが、これって日本で一番よくある(JEMAデータでは8割)ごく普通の内膜症患者さんですが、ためしてガッテンで当たり前にいつも登場する一般患者さんのケースとしては、この最大タイプの人はいなかったってことかしら?


[以下、17日に書いた最初の記事]

きたる2月20日(水)夜8時、NHK「ためしてガッテン」で、子宮内膜症が取り上げられます。

JEMAをやってきて19年になりますが、これほど放送時間の長い、かつ有名な健康・医療番組で、内膜症だけが単独で取り上げられるのは、初めてではないでしょうか。

しかし、NHKでは初めてのことですが、JEMAに取材はありませんでした。

登場する医師は、子宮内膜症の基礎研究の第一人者ですが、テレビに登場するのは初めてです。
1月のエンドメトリオーシス学会(JEMAは96年から参加)で、本人からお聞きしました。
JEMAが取材されてないことに、驚いてましたね。これまでの新聞の内膜症報道で、何度かJEMAがこの医師を記者に推薦してきた関係だからでしょう(過去の各種テレビ報道でも推薦してきたが、テレビのキー局は首都圏の医師を好む)。


この19年で、民放では、JEMAに取材がなく内容の酷いものが多々あり、番組に対して後日JEMAから意見表明をしたこともよくありました。
とくに放送内容の問題性が酷くて訂正放送を要求したのが、テレビ朝日で2回あり(性行為の多い女性がかかる病気かのような流れだった)、共に次回放送時に訂正謝罪が放送されています。それ以後は、この手のとんでもない解説はなくなりました。

いっぽう、JEMAに取材があったものは、できるだけ良い内容になるよう、最後の最後まで協力や要望をしています。


【NHKの過去の番組】 (2月21日朝、少し内容を追加しました)

・1994年7月のJEMA設立の半年ほど前に、設立準備中のJEMAと内膜症について、「くらしのジャーナル」という朝の番組で40分ほど放送された。
 設立準備グループの1人が顔出しで登場。
 内膜症という病気がテレビにちゃんと登場したのは、これが一番最初ではないだろうか。

・2002年12月、首都圏ネットワーク(関東地区の夕方の報道番組)で、JEMAが厚労省に初めて「ピルの保険適応要望書」を出す状況や、G薬で酷い副作用に見舞われた会員さん2人をクローズアップしてくれた。
 医師はJEMAが推薦した東大・子宮内膜症外来の大須賀医師。
 以後も首都圏ネットワークの男性ディレクターと懇意になったので、何度かニュースで取り上げてもらった。

・2003年1月、朝の「生活ホットモーニング」で、筋腫と内膜症で80分ほど放送。
 内膜症ではボランティアスタッフの20代の女性がご家族ともども顔出しで登場。
 医師はJEMAから推薦できなかったが、慶應の浅田医師だった(偶然にもJEMAが勧める医師の1人)。
 取材は女性記者だった。

・2006年7月、「きょうの健康」で、月経、筋腫、内膜症、子宮がんで、4日間連続放送(1回15分)。30代のボランティアスタッフさんが登場。
 これ以前に内膜症は「きょうの健康」で2回取り上げられているが、ともに酷い内容だったので(20世紀のGnRHアゴニスト垂れ流し医療そのまんま)、JEMAに取材依頼してきた若い男性ディレクターに、徹底的に内膜症の正しい医療(世界では20世紀から当たり前のことだけど)を説明した。
 医師はJEMAが推薦した愛育病院の安達医師。

・2012年4月、「あさイチ」で、"内膜症、不妊、ピルで予防" というテーマのもと、10分の放送。
 とくに良かったのが、母親が内膜症である19歳女子が、月経痛治療と将来の不妊予防をかねてピルを始めたケースが登場したこと(ただしスタジオのY解説委員おじさんはしきりに疑問を呈していたが)。
 その頃設立した子宮内膜症啓発会議(医師と製薬企業の組織)実行委員長の聖路加の百枝医師が登場し(JEMAが推薦)、スタジオの記者の生解説でも、内膜症も将来の不妊もピルで予防できることが強調されるという、画期的な内容だった。
 「あさイチ」の内容が良かったのは、この女性記者がJEMAも啓発会議もじっくり取材してくれた成果だったが、今回問い合わせたところ、彼女は報道系で、ためしてガッテンは番組制作系なので、会社が違うほど全く無関係だそうな。

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