2020/04/05
3月20日には内膜症ともコロナとも関係ないことを書いたので、臨時号として3月30日に発行したものです。
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383-2号 新型コロナウイルス感染症(その3-後半)
密閉・密集・密接ダメ、緊急事態宣言ぎりぎり
JEMAネット通信 臨時 "あなたを守る子宮内膜症のお話" 2020.03.30
日本子宮内膜症協会(JEMA)
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☆★ はじめに ★☆
100万~200万人と言われる子宮内膜症のみなさん、ご家族、医療者、医療企業、行政、医療団体、女性団体、一般の老若男女の方々、こんにちは。
"内膜症のことならJEMAに聞け"の、日本子宮内膜症協会です。
20日の発行後、夜か明日にはが、今日(3/30)になってしまいました(_ _)
毎日、次々と、日本と世界で新しい局面が展開するので、何度か書きつつも、止まってしまうばかりでした。
今日は、非常に長いメルマガになります。
臨時号です。
●感染爆発(オーバーシュート)にならないように!
昨夜、志村けんさんが亡くなりました。
私は、最初の報道による持病や生活習慣の情報と、ECMO(エクモ)につながれているということで、難しいと思ってはいましたが、こんなにあっと言う間だったことに驚きました。
日本では56人、クルーズ船関係で10人が、すでにお亡くなりになっていますが、初めて誰もが知っている名前のある人の死亡です。
70歳の志村さんが亡くなったことで、若い人たちはやっぱり老人の病気じゃん、と思ってしまうことが不安なんですが、10代20代30代の陽性者だってたくさんいますよ(検査されていない感染者は相当に)。
大阪で言うと(Twitterの某市民M氏による27日までの累積175人のデータ)、60代以上は4分の1以下しかおらず、40代までで3分の2もいます!!
M氏によると(吉村知事のTwitterによくツイートしている)、大阪の特徴は、若い女性と30~50代の男性が多いという印象だそうです。
大阪の陽性者175人の年代分類
0~5歳 2%
20代 15%
30代 16%
40代 28%
50代 18%
60代 11%
70代 8%
80代 2%
大阪の感染者である阪神タイガースの藤浪選手らは、知人の家で行われたパーティーでのクラスターで、選手と若い女性たちで現時点で5~6人が陽性者ですが、参加者は12人以上など報道されているので、もっと増える可能性があります。
大学のクラスターも見えてきましたね。
首都圏や京阪神の大学では、新学期を5月以降にずらすところが増えてきましたよ。
みなさん、老いも若きも、三密(密閉、密集、密接)を避けましょう!!
手を伸ばして届く距離で、複数の人と人とが話している、声を出している状態のことです。
これが屋内だと、相当にリスクが高いということです。
こういったところで起こっているのは、前からエアロゾル感染と言う表現がありますが、具体的なその実態を知りましょう。
NHKスペシャル「"パンデミック"との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」でよくわかります。
他にも、いま知っておくべきことが満載です。
YouTubeに1時間の動画があるので、是非見て下さいね!!
●緊急事態宣言ぎりぎりの状況
さて、題名に書きましたが、ここ数日の日本は、特措法による緊急事態宣言を出したほうがいいギリギリです!
時期を逸しては禍根が残ります!!
ただし、欧米で行われているような国家による命令のロックダウンは、日本では''法のもとには行えない''ので、ご安心をというべきか、不安ですねというべきか、難しいわ・・・
最近テレビによく出ている元大阪市長・知事の橋下徹さんが当初からしつこく言っているように、コロナ問題が勃発してから政府や地方自治体がやってきたことは、何の法にも基づかないことが多すぎるんですって(橋下さんはやっていることは概ね賛成という前提での苦言)。
いわば、やりたい放題にやっている、と言えなくもないそうです。
とんでもない政治家だったら、どえらいことになる可能性があったわけです。
だから、ちゃんと法に基づいて様々なことを行うために、国は、2009年新型インフルエンザのあと、民主党時代に作られた「新型インフルエンザ対策特別措置法」に、コロナも含めることにしただけの、改正特措法を成立させ、3月14日から使えるように施行しました。
この「改正新型インフルエンザ対策特別措置法(特措法)」で、いよいよ国は法に基づいた緊急事態宣言を出せることになったわけですが(地域単位に出し、それを受けた自治体が発する)、国民(住民)に対しては今の自粛要請と同じだということを、わかっていますか??
特措法による緊急事態宣言で可能になる措置
・住民に不要不急の外出自粛要請(今と同じ!!)
・学校や福祉施設、映画館などの使用停止の要請、指示(以下、指示ができる!)、
・イベントなどの開催制限要請、指示
・マスクや医薬品、食品の売り渡し要請、収容、保管命令
・臨時医療施設の土地や建物の強制使用
・運送事業者に緊急物資の輸送要請、指示
住民に対する自粛要請は今と同じなんだけど、他の強制力が今とは全然違って強くなるので、感染拡大防止に威力を出すでしょう(意識覚醒も凄いでしょう)。
それが、首都圏や京阪神で出されるぎりぎりのところまで来ています!!
●参考になるサイト
・「COVID-19 Japan 新型コロナウイルス対策ダッシュボード」
たくさん探したわけじゃないですが、ここはとっても見やすいし、かなり多彩な情報満載!
現在患者数=PCR陽性者数-死亡者数-累積退院者数 ですね。
例えばNHKや日経新聞や他のコロナまとめサイトの人数が微妙に違うのは、サイト更新時間の差でしょうか。
自分の都道府県をクリックすると、感染症病床使用率(感染症指定病院病床に陽性患者が入っている率)の円グラフが出ます。
全国で4つだけ、怖そうな真っ黒表示なのが東京、大阪、神奈川、千葉で、とくに東京と大阪はとっくに満床で、今の時点で、東京は277.1%、大阪は182.0%と出ます。
といっても、東京も大阪も一般病床で感染症OKの病床が結構あるので、実際はまだ足りてはいるようです。
例えば大阪では、感染症指定病床は78ですが、感染症OKの一般病床が200超(300確保したい)、使用していない病棟・病床利用は600程度(準備中)で、吉村知事は合計で約1000床用意すると表明しており、小池知事が約4000床用意すると表明しています。
みなさん、とっくにわかっていると思いますが、新型コロナは当初に感染症法の第二類に指定されたので、陽性判定が出た人は、ずーっと無症状であろうと、指定病院病床に閉じ込められています。
そして退院するには、1日半~2日おきのPCR検査で2回陰性になる必要があり、これがなかなか成らないそうで(1ヶ月?)、貴重な感染症病床をふさぎ、そのうちに医療崩壊を誘発してしまいます。
だから、医療崩壊にならないように、大阪では3月12日に、「大阪方式」が発表されたわけです。
陽性判定が出た人を、「病院フォローアップセンター」で先ほどの4つのレベルに振り分け、軽症や無症状の人は3段階目や4段階目に振り分けられます。
都道府県ポップの中の「アプリ」や「サイト」をクリックすると、その都道府県サイトのコロナのページが開きます。
東京が非常に見やすかったので、遅れて大阪も同じアプリを使っています。
さらに、各都道府県の臨床工学技師の人数、人工呼吸器の数、最終兵器のECMO(人工肺)の数まで出てきます。
・「2019-nCoVについてのメモとリンク」
http://minato.sip21c.org/2019-nCoV-im3r.html
これはムチャクチャ膨大な情報満載のサイトです。
中澤港という公衆衛生学・国際保健学の神戸大学大学院教授さんのコロナまとめサイト。
最初はリンク集(政府機関、国際機関、学術情報や論文)、次が「時系列のメモ」(メモと言っても1つ1つが長い。一番古い1月6日から始まるのが読みやすい)。
学術情報では、世界トップの医学学術誌であるBMJ(英国医学誌)、Lancet(ランセット)、JAMA(米国医学誌)、NEJM(ニューイングランドジャーナル誌)や、トップ科学誌のSpringer
Nature(ネイチャーの親分?)、Science(サイエンス)の新型コロナサイトのリンクもあります。
最近のパソコンだと開いて数秒でGoogle翻訳で日本語になるから、読めることは読めるよね、理解するのは大変かもだけど (^0^)
・日本のメディアのコロナ特集ページ
NHKの特設ページ
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
yomiDr. ヨミドクター
読売新聞サイトの特設ページ
https://yomidr.yomiuri.co.jp/feature/coronavirus/
日経新聞サイトの特設ページ
https://www.nikkei.com/theme/?dw=20012202&n_cid=ds_under_title
●検査のこと
・PCR検査(防護服を着た医師が鼻や喉の奥を綿棒でぬぐったものを、密封して移送し、専門施設で判定するのに6時間かかる)
今、そのウイルス感染症にかかっているかどうかを判定する検査です。
ただし偽陽性も偽陰性もあるので、陰性が出ても感染していない証拠にはなりません。
さらに、その日の検査で本当に陰性でも、翌日以降、いや前日とかに誰かから感染する可能性はあるわけです。
・PCR検査の感度と特異度
感度:その病気にかかっている人が、陽性と判定される確率で、新型コロナは30~70%らしい
特異度:その病気にかかっていない人が、陰性と判定される確率で、新型コロナは99%以上らしい
ちなみにインフルエンザの迅速診断キットも、似たようなものなんですって。
感度:60%くらい(発症12時間以内だと35%という報告も)
特異度:98%くらい
・血清抗体検査(血液を少し採取して検査スティックに垂らして判定するので簡単)
これまでに、その病気にかかったことがあるかがわかる検査
一度感染すると抗体(免疫)ができるので、それを検出するわけです。
おたふく風邪や麻疹(はしか)は終生免疫ですが、新型コロナはおそらく違うようですが、少なくとも今年は大丈夫なんじゃないでしょうか。
最近は、この抗体検査をやろうよ、という声が高まってきており、週末のテレ朝の朝ナマでは、これからはこれが必要だよね、とまとまっていました。
抗体があるとわかった人は、堂々と働ける、心配なく学校に行ける、病院で感染不安なくコロナにあたれるわけです。
●基本的なこと
・新型コロナウイルス感染症は、中国の武漢界隈から始まりました。
いや米軍が持ち込んだとか、武漢の研究所から漏れたとか、米中対立はこれまでの種々対立もあるので激化してますね~。
ま、それはおいといて。
・早々と中国からの入国禁止措置をした国も少しはありましたが、日本も韓国も、アジアも、ヨーロッパもアメリカも、中東もアフリカも南米も、つまりはほとんどの国は、中国からの入国禁止が遅かった!!!
COVID-19 の本当の始まりは昨年11月あたりと言われているわけで、12月、1月、2月、3月と、静かに、確実に、しっかりと、全世界に浸透してしまいました。
二次感染、三次感染どころか、何十次感染みたいなもんです。
・感染者の分布は、中国データも日本データもだいたい同じです。
8割の人は軽症か無症状
2割は入院が必要な状態
5%が重症(ICUに入っている)
その半分くらいが死亡
都知事会見に同席していた大曲医師(国立国際感染症センター長)は、普通に軽症だった人が、さっきまでしゃべっていた人が、数時間でもの凄く悪化していくのが怖いと話していましたね。
それは高齢者であったり、持病があったりなわけです。
・もう1つ、日本で明らかになった重要な事実は、
感染した人の5人に4人(8割)は、誰にもうつしていない。
5人のうち1人(2割)だけが、3つの条件が重なる場所・場面で複数にうつしてクラスターが生じている。
なぜ?? 何の違い??
専門家会議副座長の尾見さんによると、わからないけど、体内に入ったウイルスの量の違いとか、免疫力の違いなどが考えられるそうです。
私が思うに、3つの条件が重なる場所や場面に行っちゃうような人、してしまう人、という視点もあるんじゃないかなあ。
だから、今でも、三密によるクラスターを早く発見して(ライブハウスやジム、病院や高齢者施設、私が大好きな合唱、夜のお店での飲食や家でのパーティーなどなど)、濃厚接触者を調べ、検査し、つぶしていくことは重要なのです。
おっと、三密全部が重ならなくても、二密でも一密でも状況によってはリスクありますよ!!
●日本は
まるで映画みたいに世界の有名都市に人がいない映像、病院が悲惨な状況になっている映像、何故なんだろうと私たちが思うよりもはるかに、世界中の人々が、中国のすぐ隣で観光客が山ほどいた日本がなぜこんなに感染者数が少ないんだ、なぜ都市も病院も普通なんだと、驚愕、懐疑、様々な目を向けているわけです(ようやく昨日の東京は人が激減しましたが)。
感染者は検査数の影響が大きいので、基本的には死亡者数で考えるものです。
最新のニューズウイーク日本の、「医療崩壊ヨーロッパの教訓からいま日本が学ぶべきこと」という長いオンライン記事の中に、
ーーー「人口100万人あたりの死亡者数」を比較すると、イタリア136人、スイス22人、アメリカ4人に比べて日本は0.4人と極めて少ない。ーーーとあります。
続けて引用すると、
ーーー現在、日本は、社会・経済機能への影響を最小限にとどめながら、感染拡大防止の効果を最大限にし、1.クラスターの早期発見・早期対応、2.患者の早期診断・重症者への集中治療の充実と医療提供体制の確保、3.市民の行動変容、という基本戦略を用いている。これは理にかなった方式ーーーと続きます。
この記事に書いてあるわけじゃないですが、日本の特異的な状況についていろいろ言われていることは、
・日本人は、握手もハグもキスもしないから。
・日本は、江戸時代から世界1清潔な国だから。
・日本では、靴を脱ぐ生活様式だから。
・日本語は、外国語より口が動かずツバをとばして発音することがかなり少ないから。
・日本人は、BCGの予防注射を受けているから(新説です。他国で臨床試験が始まります)。
そして、
・日本の医療水準は安定的に高いから。
・日本の病床数は十分にあり、CTは世界1あるから(肺炎の画像診断で使う)。
・今は感染症2類指定なので、検査費も治療費も公費で無料だから。
この記事に書いてあったのは、ーーー日本人にはディシプリン(規律・自制心)があるーーー、だそうです。
●3月25日夜、小池東京都知事が「感染爆発 重大局面」と記者会見!!
YouTubeにノーカット動画があります。
すわロックダウン(都市封鎖)か、はないだろうけど、緊急事態宣言(北海道の)は出すかと思いましたが、それはないものの、国内最大級の自粛を都民に要請しました。
・平日はできるだけ在宅勤務
・夜間の外出自粛
・週末は不要不急以外は外出自粛
・帰国者は14日間の自宅待機
・大学の新学期は後ろ倒し(都立大はGWまで休校になってる)
・少人数の飲食も自粛
3月16日に、厚労省医政局室長が大阪と兵庫にわざわざ持参した感染推計は、「何もしないと次の2週間で約4000人も増えるぞ!!」でした。
それで、大阪・兵庫の両知事は(合わせると東京都と人口が同じくらい)、20日からの3連休の往来自粛要請をだし、大阪は緩和しようとしていた公的イベントも自粛延長したわけです。
同文書は当然東京にもあって、「何もしないと次の1週間で51人、その次の1週間で159人、その次で320人増えるぞ!」だったので、兵庫大阪よりはるかに少ないわけで、小池都知事は何もせず、3連休も、明けて月火も、まだオリンピックに向いていましたね。
IOCが4週間後に結論を出すたらちんたらしてましたからね~。
そこへ、24日、「オリンピックは1年ほど延期する!」と突然決定したので、直後から東京のコロナ対策が急速に動き出したのでしょう。
東京の実際の感染者は、16人、17人、41人(1人は志村けんさん)で、その1週間で102人も増え、厚労省の脅し推計の2倍でした。
小池知事会見の翌26日には、東京と接する4県(神奈川、山梨、埼玉、千葉)も、自粛や東京との往来自粛を要請、続いて続々と全国から東京との往来自粛が発表されました。
そのとたん、東京は28日63人、29日68人、千葉も28日62人と、急拡大しています。
ただし、千葉は障害者施設クラスターだから、リンクがわからない感染者が多い東京や大阪よりはずっとまし。
ところで、日本中で20日からの3連休で一気に自粛が緩んだそうですが(世界の主要都市がロックダウンしているのに、世界に配信された東京のお花見映像は凄かった)、私が暮らす大阪は、下手をするとあと2週間で4000人になると脅され、突然の兵庫との往来自粛、自治体主催イベントの緩和もやめて中止・延期の延長と発表されていたので、緩むなんて感じはなかったと思います。
この緩みの影響が見えてくるのは、2週間後の4月1週目から2週目ですよ、どーなるだろう。。。
あのね、最初に紹介した新型コロナウイルス対策ダッシュボードの、大阪を開いて、アプリを開いてみて下さい。
大阪府のコロナ情報サイトです。
陽性者数の棒グラフを見ると、3月から急に増えていくものの、11日から減り、15日から23日あたりまではかなり少ないでしょ。
なぜだろうとカレンダーを見直すと、このちょうど2週間くらい前に起こっていたことは、、、
・2月26日に安倍首相が専門家会議の瀬戸際発言を受け2週間の自粛を初めて国民に要請、
・翌日には突然に一斉休校を要請(この日、大阪では1月末の最初のバスガイドさん以来1ヶ月ぶりに陽性者が出た)、
・その翌日には北海道知事が緊急事態宣言、
と、急激に現実味が出てきたあの頃なわけで、きっちり2週間後あたりの感染者数減少に貢献しています。
しかし、その後大阪でも急速に増えていくのは、市中感染が確実に広がっている、ということです。
●3/9 専門家会議の見解
YouTubeにノーカット動画があります(2時間)
まとめと全文(Q&A無し)は、NHKコロナ特設サイトにあります(図表も)。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/
まず、コロナの特徴として、潜伏期間の平均値は約5日間、診断され報告されるまで平均約8日間なので、今見ているデータは約2週間前の新規感染の状況だというタイムラグがあるとよと、途中で注意されています。
【副座長の尾見さんが最初に話した35分くらいの内容】
・オーバーシュート(感染爆発)を防ぎたい(医療崩壊で死亡率が急増する)
・基本戦略は3つ
クラスターを早期発見する
重症者を集中治療する
市民の行動変容(行動を変えてほしい)
・日本のクラスター早期発見対策はWHOに評価されている
→後日、テレビで、WHOシニアアドバイザーの新藤さんは、対策がうまくいっている国として、日本、韓国、シンガポール、台湾を上げています。
・北海道は一定程度効果が出ているが、以前として終息には向かっていないが、知事の緊急事態宣言は道民の行動を変えた効果があった。
・国内の現状は、都市部を中心に少しづつ増加し、高齢者施設で集団発生もある。
感染源がわからないケースが散発されており、オーバーシュートが起きかねない。
つまり、日本は持ちこたえているが、一部の地域で拡大している。
感染源のわからない患者が増える地域が拡大すれば、諸外国のような大規模流行につながりかねない。
・大規模イベントの自粛、休校、時差出勤への協力が進んでいるので、メガクラスター(巨大な集団感染)にはなっていない。
しかし、海外からの流入は続いている。
よって、引き続き、3つの条件が同時に重なる場所や場面は避けてほしい。
「換気が悪い密閉空間、人が密集している、近距離での会話や発声」
・地域を3つに分類する
(1)感染状況が拡大傾向にある地域
独自のメッセージやアラート、一律自粛など
(2)感染状況が収束に向かい始めている地域、一定程度に収まってきている地域
3つの条件から感染リスクの低い活動から徐々に解除
(3)感染状況が確認されていない地域
学校やスポーツは感染拡大リスクが低い活動から実施
・学校については、
一定期間の休校も
春休み以降は、3条件が重なる場所や場面を避け、咳エチケットや手洗いなど基本の徹底、抵抗力を高める食事、適宜な運動、休養・睡眠を。
・大規模なイベントは
慎重な対応が求められ、感染リスク対応が伴わなければ延期・中止を。
・企業など事業者は
従業員の感染予防、休みやすい環境、テレワークや時差出勤、子どもの休校に伴う保護者が休みやすい配慮を
・3月18日までの患者さんの状況は、
症状のある758人のうち、入院治療中は579人で、
うち、軽症から中等度 337名(58.2%)
人工呼吸器使用または集中治療 46名(7.9%)
退院 150例(25.9%)
【北大・西浦教授のグラフ解説、15分くらい】
もうね、早口だし、内容難しいし、大変です。
上記NHKの全文に、尾見さんの話の中に混ぜて、一応載っているので、YouTube聞いたり、NHK読んだり、してみてね(^_^)
重要な言葉で、実効再生産数(R0)というのが出てきます(実効・再生産・数だよ)。
これは、1人の感染者が何人にうつしたかの数値で、青い幅のある波で表されています(縦幅が広がったり細くなったり)。
これが1を上回るとヤバい、下回ると対策が効いているという解釈です。
図2.日本全体のグラフでは、2月は1を超えていたけど、3月上旬からは1を下回り続けているので、各種対策や国民の行動変容が効いてるのかな、だそうです。
しかし、感染源のわからない感染者が増えており、海外からの帰国者の感染が目立ってきており(グラフでは灰色の棒グラフ)、これをモロ受けていると、大規模流行が起こるという危機感があるとのこと(西浦先生がより早口になり、このままじゃヤバいんだよーーという思いがよくわかる)。
図6.大規模流行時に想定される10万人あたりの新規感染者数(左)と重篤患者数(右)
これは、日本が、ドイツのR0=2.5(1人が2.5人にうつす)と同じくらいに大流行すると想定したデータですが、右グラフの下のほうに赤い実線が横にビシッと引いてあるのが、国内にある人口呼吸器数で、それをはるかに超えてしまってるのが怖いグラフです。
そして、大多数の国民や事業所が3つの条件を避ける努力を続けてくれない場合は、欧米のように、感染に気づかないクラスターが断続的に発生し、その大規模化や連鎖で、オーバーシュート(感染爆発)になってしまうよ、という推計データだと、解説されています。