2012/01/19
2012年、最初の記事になりますね。
今朝、フジテレビの「とくダネ!」で、子宮内膜症がとりあげられました。
民放に内膜症が登場したのは、ものすご~~~く久しぶりです。
JEMAには先週メールで取材があったので、電話やメールで少し情報提供しています。
おおむね良かったと思います。
痛みのことだけでなく(痛くない内膜症もありますよ)、不妊率が高いことも出たし(子どもを産めるかどうかは半々です)、早期発見と早期治療開始(低用量ピル)が重要なことも強調されたし、ちゃんと治療を続ければふつうの生活や仕事だけでなく、競技生活なども可能なことが、しっかり出ていましたね。
ただし、チョコレート嚢胞が卵巣がんに変わるケースの説明で、起こるのはまれである、という説明が抜けていましたーーー!
また、最後のフリップに、閉経後、と限定されていたのも、イマイチでした。
伊藤氏の説明には閉経まぎわから、というのも入っていましたが、まれとはいえ、「40代のチョコレート嚢胞はリスクが上がる」、と加えて欲しかったです。
そうそう、司会者さんがわかってなかったですが、チョコレート嚢胞は子宮内膜症の典型的な病巣ですよ。
こういう基本的な説明は、「子宮内膜症とは?」コーナーを読んで下さい。
そして、早速、JEMAの非公開掲示板で、JEMAサポーターさんの感想が入りました。
「手術をすれば内膜症も不妊状態も治ってしまう、と勘違いする人がいそうな気がする」、とのことです。
うん、確かにそうですね、この勘違いをすると、大損しますよ。
内膜症は、残念ながら、手術をしても薬物治療をしても、消えてくれるとか、治ってしまうようなことはありません。
手術は必要なときに1~3回くらいしますが、必ず再発します。
だから、術後は低用量ピルを使い続けて、手術で大幅に改善した状態を維持しつつ、新しく生まれようとする内膜症を抑えていきます。
また、薬物治療をしている期間は、内膜症がすくすく育つことはありませんが、薬物治療をやめると、とたんに"前へ進めっ"になっちゃうのが、内膜症のやっかいなところ。
だから、何年にもわたって薬物治療をし続ける必要があり、何年にもわたって使っても体に問題がないのは、ピルだけなのです。
さて、今日の放送のなかで、
患者団体に相談するのもいいですよ、みたいに語られたので、改めてJEMAの電話相談システムについて、ここに書いておきます。
ホームページの「電話相談」コーナーを読んで頂ければ詳しく解説していますが、現在はそこで説明している状況(2010年3月ごろの記述)と、変わっている点もあります。
・JEMAの相談活動は、電話相談のみ(手紙、FAX、メールの相談はなし)。
ただし、電話相談後に2回寄付なさり(寄付コーナー参照)、"JEMAのサポーターさん"になると、非公開のQuilt掲示板でいつでも相談できます。
・相談できるのは、内膜症のご本人のみ。
ただし、会話に障害があるとか、日本語がうまく話せない場合は、ご家族ご友人でも構いません。
・相談時には名前と住所をお聞きし、後日、寄付のお願い封書をお送りします(その後、寄付して下さらず、相談しっぱなしの人も2割前後おられます・・・)。
・近年の電話相談は
木曜 夜7時~9時(19時~21時)
06-6764-4344
ただし、本日は木曜ですが、明日から長崎の内膜症の学会に出発するため、いろいろ準備があり、中止です~~(昨日臨時でしたんですよ) m(_ _)m